【カナダ生活】387日目:ワーホリ中の心境の変化1年分///最後の4ヶ月
ごきげんようでございます。
前回、前々回の記事で、カナダに入国してから8ヶ月間の状況を二部構成でお届けしました。
本日は、最終章ということで、ワーホリ9〜12ヶ月目の様子をシェアさせていただきます。
9ヶ月目
飲食店の仕事に慣れ始める。
日本で働いてきた職場は、「みんなで協力してがんばろう」といった、チームワークを大切にしていた環境。
でも、北米では割と個人プレーな印象。
もちろん、全員で店を回すという意味ではチームだけど、「自分のポジションを取る」ことが大切。
横並び一線では、淘汰されてしまう。
例えば、ホール内でミスが起きた時、それが誰のせいか分からない・自分の責任ではないことを証明できないにも関らず、「絶対私じゃない」と言い張る仲間。
「他の人かもしれないけど、自分かもしれない」という弱腰だと、即、責任をなすりつけられることになる。
自信がない=能力が低い者とみなされる。
謙遜や遠慮は絶対ダメ。
カナダにはチップ制度があり、担当テーブルが決まっている場合、そこで支払われたチップが丸々自分の給料に加算される店もある。
新人が入ってくれば、その分、サーブできる卓数および実入りが減ってしまうため、新入りをあからさまに嫌うベテラン勢も。
私は争うことは嫌いだが、足下を見られるのは大変悔しい。
大事なことなので繰り返すが、謙遜や遠慮はダメ、絶対。
新参者だろうが何だろうが、先輩に遠慮せず、「私は一流、プロである」という強気な心構えが必要。
「ただのアルバイト感覚ではやっていけない」と悟る。
10ヶ月目
はじめてカナダで脱毛サロンへ行ってみる。
日本ならば、施述中に私が痛がると、施術者であるお姉さんは「ごめんなさいね〜痛いですよね〜休憩しますか??(慈悲のまなざし)」となる。
しかし、ここは北米。
「Don't move!! Relax!! 動くな!リラックスしたまえ!」
そう、強気なのである。
お客様は神様マインド0。
ここでふと思い出したことがある。
職場で、凛とした態度で過ごすことが大切なのは前述の通りだが、お客さんに対しても、あくまで対等な立場で接することが重要。
お客さんからナメられると、テーブル上で勝手に持ち込みの一升瓶を開けたり、ホールケーキを食べ始めたりする。
え?店員に対して失礼じゃない?その態度??
こっちはお酒もデザートも商品として給仕してるんですが!!
「持ち込みって有料ですか?」、「ここで開けさせてもらってもいいですか?」とか聞くやん普通。
だが、ここでお伺いを立てられないということは、客からナメられている証拠である。
「このひょろ長い日本人は、めったなことでは怒らないだろう」といったような。
しかし、この精神をひとたび体得したならば、接客は非常に楽になる。
おすすめしたメニューをそのまま注文してくれるし、ピークタイムに「お会計!水!ナプキン!」などと急かされることはなく、こちらがひと段落つくまで、静粛に待っていてくれる。
「毅然とした態度で接客できる程度の英語力、商品知識は欠かせない」ことを知る。
11ヶ月目
飲食店勤務も板についてきて、気がついたことがある。
「毎日、同じような英会話しかしてない!!!!」
接客英語って限られてるし、お客さんから聞かれることも大枠が決まっている。
「これ、全然英語力伸びてなくない?」
ということで、フリーランスで翻訳業務に挑戦してみることを決意(唐突)。
よくぞ発明してくれたノートパソコン&インターネット!!謝謝(シェイシェイ)!!ってなもんで、クラウドソーシングに登録。
フリーランスのため、実績がないと初仕事の受注は難しいけど、過去の学歴&職歴が効力を発揮し(通称:過去の栄光)、いきなり動画翻訳案件の獲得に成功!!
快進撃はとどまることを知らず、執筆好きが功を奏し、ノーマークだったライター仕事もゲット!!
「真面目に生きててよかった〜やっててよかった公文式〜」と、幼少期・青年期・成人期が走馬灯のように脳裏を駆け巡る。
私はやはり、ひとつの仕事だけにこだわらないダブルワークが好きだ。
12ヶ月目
季節は再び冬。
日々、雪やこんこ、あられやこんこ、降っては降ってはずんずん積もるので、道路は凍結。
私はすってんころりん。
海外保険に入っていないので、そういう類のドジは控えていただきたい。
骨が折れていないかセルフチェック。
どうやら大丈夫だ。
いよいよ、ワーホリビザの失効が近づいている、でも、まだ海外生活を続けたい!ということで、実はビザが切れる2ヶ月前にビジタービザへの延長申請をしていた。
通常では10日ほどで新しいビザが発給されるということだが、依然として、うんともすんとも音沙汰がない。
もう、この際、「うん」でも「すん」でもいいから、なんか言ってくれ!
しかし、申請中は合法的にカナダ国内に居座れるので、まぁ良いだろう。
開きなおって、家賃を抑えるべく、新しい物件探し。
シェアハウスやマンションなど複数検討したが、長期滞在で割引が受けられるAirbnbに決定。
水回りの掃除は大家さんがしてくれるし、トイレットペーパーも補充してくれるから楽だ〜(できることなら一生家事をしたくない女)。
帰国後の進路について、「ワーホリを決行した意味のある仕事につかなければ!」と自らに課したプレッシャーが常々、重くのしかかっていた。
そうこうしていると、日本で仕事を一緒にしていた方から、「オリンピックで求人があるけど面接受けてみる?」と誘っていただく。
前職のキャリアだけでなく英語も活かせるし、人生に箔が付く案件←、何より勉強になりそうなので仲介をお願いする。
持つべきものは、親切な知人である。
たどたどしい英語ながらも、面接を強行突破し、奇跡的に採用が決まる。
まるで自分の人生ではないみたいだ。
「今後は、オリンピックに向けて英語力を落とさないように、底上げできるように努めよう」と決意する。
4ヶ月間のまとめ
最後の数ヶ月は、とにかく仕事面で苦労しました。
飲食店での業務ということで、最初は、「お客さんから注文を取って、給仕して、空いたお皿下げて」って、そんな単純イメージしかできていませんでした。
大学生の時にレストランでバイトしてた頃は、お店の売り上げがどうとか、「あの卓のお客さんはお金をたくさん使うから優先順位が一番で」とか、そんなこと考えたことなくて。
みんなで和気あいあいと競争意識もなくやってたので、そのままのイメージで仕事を始めてしまったのが敗因です。
こんなこと言うと、「そんなんじゃ北米では生きていけないよ!」と言われそうですが、私はやっぱり、人と競うことが嫌いです。
そう言う場面でガツガツ前に出ていけるタイプでもないです。
でも、仕事を通じて人と関わることは好きです。
将来的に再び、海外で働けることになれば、翻訳やライター業のように、自分の感性をもとに社会の役にたつ仕事をしたいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。