【日々のこと】落ち込む場面で笑うことができる人
自分史上最高を目指すみなさまへ
本日は、仕事中に「なにこの人―!詳しくお話聞かせてください!」となった出来事についてお話します。
私は現在、ライブエンタメ業界で働いています。
この日は、ショー会場の当日券売場にいました。
するとそこへ、60代の男性と、30代の娘さん、奥様の3名で来場されました。
男性のお問い合わせは下記の内容でした。
「転売サイトでB席のチケットを購入してしまいました。正規の販売サイトだと勘違いしてしまって…。」
実は最近、同じようなお問い合わせが増えています。
定価よりも高値で販売されている券を、転売サイトだと気がつかずに購入してしまうそうです。
大半のお客様のご要望としては、「返金して欲しい」という内容です。
ですが、こちらとしても心苦しいのですが、その対応ができません。
多くのお客様が転売屋にだまされた怒りや後悔の気持ちを抱えたまま、公演を鑑賞されたと思います。
「とても公演を観る気になれません…」と、そのまま会場を後にした方もおられました。
この日も 、「あ〜、また、お客さんの希望には応えられないな」と残念な気持ちになりました。
ですが、私の予感に反して、男性は、次のように続けられました。
「定価同士の差額はお支払いするので、このB席のチケットをS席へランクアップしてもらえませんか?」
私心の声「へ?怒ったり悲しんだりしないのですか!?」
私表の声「かしこまりました!B席とS席の差額が¥6,000になりますので、3枚分で¥18,000でございます!」
男性「あ〜よかった〜!!ありがとうございます!!」
私心の声「よかった?ここは怒ったり悲しんだりする場面では?」
私表の声「いえ、こちらこそありがとうございます!ちなみに、B席は転売サイトでおいくらだったのですか?」
男性「倍くらいだったかな〜?1枚あたり、¥13,000だったから。」
男性の娘「もう、本当にお父さんは〜!しっかりしてよね〜!」
男性「いやぁ、勉強になりました〜!」
男性の娘「勉強になったじゃないでしょ!!もう(笑)」
男性&娘「あはははは〜!!」
私心の声「あはははは?笑っている…!この人たち、楽しそうに笑っている!!」
私もう、男性の「勉強になりました。」という発言だけでも、「この人、伸び代すごいな」と思いました。
プラスのことも、マイナスに見えることも、身に起きた全てを自分の糧にできる人なのかもしれない。
それに加えて、余分にお金はかかるけれども、良席へランクアップしてその日1日を楽しめる変換力。
結果として周りの人に全く同情させていない、この男性のポテンシャル。
もしも私がこの男性だったら、一緒にいた娘さんと奥さんにも残念な気持ちにさせていたはずです。
でも、この男性の場合は、対応した係員の私まで、終始とても良い気持ちになりました。
「ご職業は?」
「年収はおいくらでしょうか?」
「そのマインドはどのようにして培われたのですか?」
などと、興味津々でした。
経済的に余裕があるから、精神にも余裕があるのか。
精神に余裕があるから、余裕ある経済状況を作り出せるのか。
転売が蔓延している状況でこんなのんきなことを言うのは少し気がひけますが、言います。
私も、一見マイナスに見える出来事が起きた時、この男性のような捉え方と行動ができるようになりたいと思いました。
落ち込んでしまうことも、なんとかしてプラスに変える。
後から振り返った時には、「あの出来事は起こるべくして起こったのだ。」と位置付けることができますが、
その渦中にいる間は、まだまだそんな風には捉えられていないな。
しんどい時に無理して笑う必要はないけど。
でも、どっしりと構えている時間を5分ずつでも拡大していきたいと思いました。
ただいま、夜ごはんやさん開拓中。
〈八百屋とごはん うらや〉さん
大阪市西区西本町2-1-1
TEL:06-6533-0338
本日も記事を読んでいただき、ありがとうございました!