🍁社会人留学生が通訳になるまでの軌跡🍁

カナダに社会人留学中です* 現地での生活についてつづります。

【日々のこと】私はもう、空気を読まない

みなさま こんにちは。

 

本日は「空気を読むメリットってなんだっけ?」について語ります。

 

 

私は、空気読む=「相手の考えを察する」というイメージです。

「一を聞いて十を知る」はおろか、「一すら聞かずに十を知る」ですね。

 

この察しが的中すれば最高なのですが、外れることも結構ありませんか?

 

 

例えば、先日、パートナーシップについて会話をしていた時に出た話です。

 

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ある夫婦がいます。

 

旦那さんは、「家族のために」と外で一生懸命働き、お金を稼いで帰ってくる。

そんな自分の姿を見て奥さんは、さぞかし喜んでいることだろう、家に帰ったら「今日もお疲れ様!家族のために働いてくれてありがとう。」とねぎらいの言葉をかけてくれるだろう、と考える。

 

しかし、残業を終えて自宅に戻ると、奥さんはなぜか不機嫌。

 

奥さんは旦那さんに対して、「家族のために」早く帰ってきて家事や育児を手伝ってほしいと考えていたのだ。

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それぞれ、「家族のため」の定義が違っているわけです。

 

「空気を読む」が暗黙の了解になると、必然的にコミュニケーション量が低下してしまい、相手の本音を知ることができません。

 

 

他人の価値観は、結局、しっかりと会話してすり合わせをしないと分かりません。

 

その良い例が、アメリカやカナダなどの多民族国家です。

 

移民の多い国では、「空気を読む」ことができません。

人種も宗教も思想も文化も、何もかも違う人たちの集合体だからです。

 

 

仮に食卓に、何も味のついていない豆腐があがっているとしよう。

 

隣に座っている日本人が「あの調味料取って」と言えば、その調味料はおそらく「しょうゆ」であろう。

 

しかし、メキシコ人の場合、「あの調味料」は「タバスコ」の可能性がある。

はたまた、カナダ人となると、「メープルシロップ」かもしれない。

 

「あなたの言う調味料とは、タバスコのことでしょうか?」「メープルシロップのことでしょうか?」と、言語化して確認しなければ、分からないのである。

 

 

多民族でないにせよ、育った家庭・環境、経験してきた出来事が異なると、日本人同士でも価値観に必ず相違がある。

 

だから、気を利かせて察したところで、100%ドンピシャで命中させることは難しいのである。

 

察しが外れて、「そうじゃないんだよな〜」とか、「なんでわかってくれないの!」と思われるくらいなら、ストレートに聞いて、単刀直入に言ってもらった方が正確で早いし良くない?

 

と、空気を読むメリットがなんだったかを、思い出せない人がここにいます。

 

 

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。