怒りの感情をうまくコントロールする「アンガーマネジメント」とは?
みなさん、こんにちは^^
本日は「〈怒り(アンガー)〉のコントロール」についてお話ししていきます。
参考にする書籍は、安藤俊介さんの著書「はじめてのアンガーマネジメント 実践ブック」です。
みなさんは「怒り」を感じた際に、冷静に対処できるでしょうか?
私ははっきり言って無理です(はっきり)。
私の場合は、怒りの感情が湧き出てくると物に当たるタイプです。
例えば幼い頃に両親に叱られた時にはドアを勢いよく閉めたり、通常の3倍くらいの足音でドスドスと階段を駆け上がったりして、怒りを表出していました。
両親はおそらく「この娘はそのうち家を破壊するのではないか?」と不安になったでしょう。
安心してください、今でも実家は健在です(無駄情報)。
大人に成長した後も感情コントロールを知らない私は、物に怒りの矛先を向けていました。
再び例をあげると、勤務先にもかかわらず電話をガチャ切り-舌打ちを添えて-で周囲の同僚や後輩を震え上がらせたりもしました。
後から冷静になるとひどく恥ずかしいのですが、怒っている瞬間はどうしても感情をコントロールできないのです。
私のように怒りを物にぶつけるパターン以外では、他人や自分に怒りの矛先が向く人もいるかもしれません。
怒りが他人に向くと「八つ当たり」となり、自分に向くと鬱を引き起こしたり自傷行為におよんだりする可能性があります。
さすがに人(自分も含む)を傷つける展開は避けたいところです。
物にも罪はないので、物に当たるのもいい加減やめたい(自戒)。
そんな時に役に立つのが「アンガーマネジメント」という心理トレーニングです。
このトレーニングは「物に当たることも、人を傷つけることもなく怒りの感情と上手く付き合いましょう」という考え方に基づいています。
なぜ怒りをコントロールする必要があるのか?
そもそも、どうして怒りをコントロールせねばならないのでしょうか?
まずパッと思いつく理由としては、怒りの矛先が物であっても人であっても、言うまでもなくそのような破壊的衝動は危険です。
壊してしまった物は二度と手に入らないかもしれませんし、他人を傷つけてしまった場合にもその関係の修復ができない可能性があります。
次に、怒りん坊の私に言わせると、普通に恥ずかしい。
私の場合は分かりやすく物に当たるので、「今日めっちゃ怒ってますね!」と瞬時に周囲から指摘が入ります。
大の大人です。繰り返すようですが普通に恥ずかしい。生き恥です。
特に欧米では、人前で上手に感情をコントロールできない人は「大人として未熟」と評価されます。
そうです、私は未熟な大人なのです。
その一方で実は怒りにはプラスの面もあります。
上手く怒りをコントロールできれば「なにくそ!やってやる!」という大きな原動力になる可能性があります。
恋愛なんかでも、振られた腹いせに「見返してやる!」と一念発起して、まるで別人に生まれ変わるストーリーがありますよね?
別人に成長できたあかつきには、過去の動機はどうでもよくなってたりするもんで、人生って本当に面白いものですね(脱線)。
少し話が逸れましたが、怒る作業だけに無駄にエネルギーを消耗するよりも、怒りを自己成長の起爆剤にする方がよほど建設的でしょう。
勘の良いみなさんはお気づきかもしれませんが、「アンガーマネジメント」は怒りの感情を全否定する考え方ではありません。
「私たちはいかなる場面でも怒ってはいけないのか?」と問われるとそうではなく、大切なのは「怒るべきことには怒り、どうでもいいことには怒らないようになる状態」がベストです。
怒りの裏に潜むものとは?
怒りの奥底には、別の感情も渦巻いています。
不安、辛い、疲れた、苦しい、嫌だ、など怒り以外の感情が奥底に潜んでいるのです。
この現象は自分の怒りをコントロールする場面だけでなく、怒っている人と向き合う際にも活用できます。
例えば、「責任者を出せ!」と主張しているクレーマーの場合は 、「自分はないがしろにされている」という惨めさや寂しさが怒りに見え隠れしている可能性があります。
そこで実際に責任者がきちんと対応をすると、「自分は大切に扱われた」と実感でき満足するのです。
「相手は怒っている」という事実から一歩踏み込み、彼らの怒りに潜む別の感情に目を向けると、適切な対応が取れるかもしれません。
ちなみに、イライラしている時に怒りを他人や自分ではなく物へぶつける現象は、「怒りの感情を正確な言葉に表現できない状態」と言えます。
怒りをコントロールする方法は?
他人に対する怒りは、「〇〇すべき」や「私だったらそんなことはしないのに」という思い込みや、自分の価値観とのギャップによって引き起こされることがあります。
例えば、LINEの返信が遅い人に対して「返事は15分以内にするべき」とか「私だったら既読スルーしないのに」などという感情を抱くケースです。
自分なりの基準を持つこと自体は歓迎されるべきですが、何事もひとつの型にはめようとすると寛容性を失ってしまいます。
LINE返信に関する例では、相手には即返事ができなかった特別な事情があるかもしれません。
あえて返事に一定の間隔を置こうとする人が存在していることも想像してみるべきでしょう。
自分の思い込みを事実と取り違えてはいけません(自戒)。
また、イライラしている問題が自分で変えられない事柄であるなら、「スルースキル」を身につける必要もあるでしょう。
放っておくもしくは、自分が行動を変えられる範囲で変えてみるのも有効かもしれません。
再びLINEの返信例で見てみると、いくら相手に「返事を早く返してよ!」と言っても、相手は「疲れて寝ていた」「電池が切れていた」「返したと思っていた」などと様々な言い訳を並べるでしょう。
こういう人たちの行動を変えるのは至難の技です。
即レスを求めるのを諦めるか、自分も返信頻度を減らして他の楽しみを見つけてみても良いかもしれません。
本当に急を要する案件ならば、「このメールを見たら至急返事をください」と促してみるのも手です(極論ですが)。
何でもかんでも白黒つけようとせずに、程良いところで譲歩したり、自分が別のステージへ進むと怒りからは解放される望みがあるのです。
私も過去、LINEの返事がなかなか来ない不安や日頃の疲れが溜まって、全身鏡をバキバキに崩壊したことがあるのですが(怖い)、今となっては良い思い出です(え?)。
より詳しく「アンガーマネジメント」について知りたい方は、安藤俊介さんの著書も参考にしてみてください。
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