🍁社会人留学生が通訳になるまでの軌跡🍁

カナダに社会人留学中です* 現地での生活についてつづります。

海外に住んだだけでは英語力が伸びないのはなぜ?

こんにちは^^

 

みなさんは「海外に住んだからと言って、英語力が伸びるとは限らない」という逸話を耳にした経験はありますか?

 

そうなのです。英語力は海外に住んだら勝手に伸びるものではありません。

英語力の伸びはあくまでも、各個人の血と(?)汗と涙の結晶かもしれないのです。

 

ですから、海外在住歴がある人に対して「海外に住んでいたから、英語は当然話せるよね!」と決めつけてしまうのは少し失礼かもしれません。

「海外に住んでいたんだって?英語で何か話してよ!」という無茶振りもお控えください。

よろしくお願いします。

 

逆に、「さぞかし現地でご苦労と努力をなさったのでしょうね!」と讃えてみると、「こいつはなかなか話が分かるヤツだな」と先方に思ってもらえる可能性があります。(ほんまかいな)

 

 

以下ではまず、海外に住んだだけでは英語力が伸びない要素を2点ご紹介します。

 

①日常生活では文法や発音の間違いをほとんど指摘されない

私がカナダ生活を通じて体験したのが「文法や発音が間違っていても、話はそのまま流れていく」ということです。

 

例えばネイティブの英語話者と会話していて「I ate apple yesterday.」と言った時に、相手が「違うよ!それを言うなら〈I ate an apple yesterday.〉だよ!」と指摘してくれる現象は稀です。

 

「へぇ〜昨日はりんごを食べたんだね〜。私はみかんを食べたよ!」と、何事もなかったかのように話は進行していきます。(どんな会話や)

 

この例は極端すぎますが要するに、文法や発音が仮に違っていたとしても相手は前後の文脈から推測してくれるのです。

 

ですから、「英語に誤りがあれば指摘してね!」とでもお願いしない限りはザルなのです。

 

※「ザル」は台所用品以外に、「粗雑で漏れが多いこと」の意でも使用しますね。日本語もおもしろいですよね〜。

 

 

②旅行会話レベルでも案外生きていける

現地で通学や仕事をしない場合は、旅行会話レベルでも生活できる可能性があります。

 

英語を話す機会は、意識して家の外に出るからこそ得られます。

特に、英語力を劇的に伸ばしたいのであれば、英語話者のコミュニティに積極的に入っていくことが望ましいでしょう。

 

軽いお出かけの電車移動や日用品買い出しレベルでは、ハイレベルな言語能力は求められないので、英語力を伸ばすきっかけがないのです。

さらに、アジア移民が集中している地域には日本人コミュニティも多くあります。

そこに身を置くと、海外にいながらほぼ日本語で生活できるという不思議な現象が起こり得ます。

 

 

英語環境を活かすためには?

それでは、英語環境を最大限に有効活用するにはどうすれば良いでしょうか?

 

海外に住むメリットを活かして英語力を伸ばしたいのであれば、英語話者のコミュニティに参入するのが手っ取り早いでしょう。

 

現地の学校や職場に身を置く機会がない方は、一例として習い事を始めてみるのも手かもしれません。

カルチャー教室の種類はヨガ、水泳、料理、ピアノなど多岐に渡っています。

「好きこそ物の上手なれ」ということで、興味がある分野で英語に触れると言語の吸収率も高まるでしょう。

 

また、英語力をどこまで引き上げたいかにもよりますが、試験合格やテストでの満点取得が目標であればテキストを用いた勉強も欠かせないと思います。

 

ちまたでは「恋人が英語話者の場合は英語の習得速度が上がる」などと言われています。

確かに会話のレスポンススピードやリスニング力は向上します。

けれども、相手はこちらから指摘をお願いしない限りは、英語学習者の発話内容を推測して理解してくれます。

繰り返すようですが、「ここの冠詞はそうではなくて」といった指摘が随時入るとは限りません。

 

したがって、文法を100%正確に把握したければ机上の勉強も継続すべきだと私は考えています。

 

そうは言っても、恋人に限らず身近な友人に英語話者がいると良い側面があるのも事実です。

なぜなら、顔見知り程度の人間関係では会話内容が限定されるため、込み入った話をする機会が少ないからです。

 

一方、恋人や友人であれば、時には喧嘩をすることもあるでしょう。(そうでもないですか?)

そんな時には英語力だけでなく、「論理的に話す手間」も必要になります。

自分が持っている語彙や表現をフル稼働して話を組み立て、相手の説得を試みる過程は、英語力向上のための非常に良い鍛錬になります。

 

まずは1人で良いので、深い関係性を持てる英語話者とつながりができると、英語に触れる時間により深みが増す気がします。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。