【M-1グランプリ2017決勝】どのコンビが優勝してもおかしくなかった。(ちなみに私はジャルジャルさん押し)
漫才日本一を決めるために開催された「M-1グランプリ2017」決勝大会。
決勝大会翌日に、某テレビ局でお仕事をさせていただく機会があり、こんな出来事がありました。
局内のエレベーターホールで、エレベーターを待っていた時のこと。
朝の情報番組の収録を終えた、あるベテラン芸人さんが番組のプロデューサーに「今年のM-1は本当に良い戦いだった。どのコンビが優勝してもおかしくなかったっすね。」とおっしゃっていました。
それを聞いた周りのスタッフさんも深くうなずいていました。
たったそれだけの光景だったのですが、何だか素敵な場面に遭遇したな〜としみじみ感じました。
同業のベテランさんからのこういったコメントって、最高の褒め言葉だと思うのです。
そして、今回の決勝大会で、印象的だったのは、なんといってもジャルジャル福徳さんの涙です。
(ジャルジャルさんは6位という結果でした。)
私自身、これまでにジャルジャルさんを含めて、何度か芸人さんとお仕事をさせていただいたのですが、本番前の楽屋での練習風景、舞台袖から見る、演者さんがステージに上がっていく時の頼り甲斐のある背中、全てのパフォーマンスが終了した後の笑顔や時として悔しそうなお顔、それらのすべてが尊敬に値します。
そのような普段の様々な積み重ねの上で迎える大会での、優勝したコンビの嬉し涙、敗退したコンビの悔し涙というのは、まるで自分のことのように心にしみます。
それほど熱く、真剣に、夢中になれるものをお仕事にされていることが、とてつもなく価値あることのように思うのです。
ステージ上でのコンビの絆の強さ、信頼関係の厚さにも感動してしまいます。
何ものにも変えがたいパートナーシップだな、と。
見ず知らずの人を笑わせるって、相当な偉業です。
一流の人のそばにいられるということは、とても素晴らしいこと。
演者さんの持つエネルギーで発電ができるんじゃないか、なんて思ったりもします。
また、今回の大会でさらに感動したのが、ジャルジャル後藤さんのインスタに寄せられた、ファンからのコメントの数々。
「私の中では1番でした。」
「おもしろかったで。ジャルジャルが1番!」
「ジャルジャルが優勝って、みんな言ってる」
「本当にすごい漫才でした、これからもどうかそのままで!」
後藤さんも涙こそ流していませんでしたが、結果発表の時の何かをこらえているような表情にジンときました。
今にもあふれ出そうな自分の感情を抑え、あの場で、なおボケて笑いを取りにいかれた姿は、さすがはプロだな、と感心させられました。
ファンの方々も本当に悔しかっただろうな、などと考えると、さらに泣けてきます(涙腺ゆるい)。
ジャルジャルさんのネタは「シュール」などと表現されることもあり、「おもしろくない」と捉える方もいらっしゃいますが、みんなそれぞれ、自分が好きな芸人さんを心から応援する、ただそれだけで良いと思います。
いつも楽しませてもらっている分、こんな時こそ、ファンから芸人さんへ「いつも笑わせてくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えたいですね。
いつもありがとうございます、ジャルジャルの後藤さんと福徳さん。