🍁社会人留学生が通訳になるまでの軌跡🍁

カナダに社会人留学中です* 現地での生活についてつづります。

【留学】上司へ退職の意思を伝えるという超重大ミッション

私は、仕事を辞めて留学することを決意してから上司に相談するまでに時間がかかりました。

 

上司には本当に良くしてもらって、恥ずかしながらお給料をもらいつつ勉強させてもらっている感覚です。

 

本来なら、その学びを利益として会社に返せるまで勤めあげねばならないものだと思います。

 

でも「留学して英語や海外のエンタメについて勉強したい」という気持ちが心から離れませんでした。

「留学をこれ以上は先延ばしにしたくない」とも考えて離職を決意したつもりでした。

 

けれども、なかなか退職意思を上司に伝えられない。

 

ある日は、朝起きて「今日は言える気がする!」と気合を入れながら出社したものの、上司と談笑でもしようものなら「また今度にしよう」と、告白を先延ばしにしました。

またある時は、上司と2人きりになる絶好のチャンスが巡ってくるも、「もう少し言いたいことまとめてからにしよう」などと、延期に次ぐ延期を重ねました。

 

退職の意思を長らく伝えられなかった理由は2つあります。

まず、ここまで有難いチャンスばかりいただいてきたのに、なんの役にも立てないまま、恩に背くような形で会社を去ることになるのが苦痛でした。

もう1つの原因は紛れもなく、退路を断つ勇気がなかったからです。

 

「退職を考えています」と上司に伝えた瞬間、もう後には引き返せないと考えると先に進めなくなってしまいました。


そんな風にして立ち止まっていると、ある日、取引先から上司へアメリカ出張のオファーがありました。

上司は先方に「サカモト(私の名前)もアメリカへ一緒に連れて行っていいですか?」と提案してくださりました。

 

私の名前まで出していただけて本当に嬉しかったし、またとないチャンスでした。

 

しかし、私が上司の立場だったら、この先会社を辞めるつもりでいる人を貴重な海外出張に連れて行く気にはなれないと考えました。

 

本来であれば、これからも長く勤続する人にその機会が与えられるべきでしょう。 

 

そこで初めて「だめだ。やっぱりもう言わなきゃ!」という気持ちになり、上司に話をする時間を作ってもらいました。

 

私は言いました。

「実は、来年留学したいと考えていて退職のご相談をさせていただきたいです。(中略)アメリカ出張のチャンスも他の人に渡していただけませんか?」

 

それに対して上司はこう答えました。

「今の担当者はサカモトさんなんやから、サカモトさんが行くべき。そのあとは他の人に引き継いだらいいよ。周りの人や辞めた後の会社のことなんか考えなくていい。ポイント(焦点)は〈今〉やで。」と。


泣ける。感動秘話すぎる。
後世に語り継ぎたい話ナンバーワン。

 

こんなに最高な上司にはもう二度と巡り会えないかもしれない。

 

選択肢として退職ではなく休職もありましたが、どこか気持ちが中途半端になってしまいそうで悩んでいました。

 

けれども上司は、それも見越したように「休職という手もあるけど、留学に行ったら新しくやりたいことも見つかるやろうから、ここに戻ってこないといけない縛りはない方が楽やろ?」と言いました。

この瞬間、心に抱えていたモヤモヤも晴れました。

 

「この仕事は切れ目がないから、先延ばしにせずに留学へ行った方がいいと思う!万が一、帰国後に仕事に困る場面があればまた一緒に何かやろう^^」と心強いコメントもいただきました。

 

そんなこんなで、現在は「退職まで誠心誠意ベストを尽くそう!」という気持ちで日々を過ごしています。

さらに、なんの後悔もなく会社から離れることができそうな心境でもいます。

 

いざ離れるとなったら、きっと寂しくて泣いてしまうだろうけど。

 

 

以上、上司への相談場面でした!

私の経験が誰かの何かの参考になれば幸いです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。